コラム
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一筋縄では…
こんにちは。さて、今日は最近購入したパーツについてご紹介したいと思います。
内容は、撮影を趣味にしているハイアマチュアの方またはプロの方向けかな…
昨今はAmazonなどの通販サイトで色々な撮影補助パーツが売られていますが、外国製のものも多く家電量販店での取り扱いがほとんどないため、気になるものがあっても実際に手に取って確かめてみることができないのが実情です。
先日、ある撮影でご一緒したカメラマンさんが持っていたパーツが『おお!』と感激の逸品でしたので教えてもらい、早速購入してみました。
それが、こちら。
このパーツは外部HDMIモニタをカメラのホットシューに装着するためのパーツになります。
従来は小型の自由雲台を用いて装着することがほとんどでしたが、モニタの角度を動かしたい場合、片手でモニタを保持しつつもう片手でレバーのロック/リリース操作を行うという両手操作が必要になり、スピーディーな操作を求められる現場では使い勝手が良いとは言えないものでした。
ところがこのパーツは上下左右軸の動きに対してしっかりとトルクがかかっており、なんと片手で任意の角度にモニタを調整できてしまうのです!
こんなパーツをずっと求めていましたぁ~(*´▽`*)
今までもこうしたパーツがなかったわけではないのですが、剛性の面などで現場で運用するにはちょっと不安を覚えるものでした。本商品は工作精度に定評のあるSmallRig社のもので、材質もアルミ合金!
安心して現場で使えそうです。
トルク調整の仕方
Amazonから商品が届いて、ワクワクしながら開封の儀!早速試してみることに。
ん…
トルクが…超重い…
なんと、かなりの力をかけないと上下にも左右にもモニタを動かせない(*´Д`)…これだとカメラ側のホットシューにも負担がかかりそう…
ということで、トルク調整を行うことにしました。
参考にしてみてくださいね。
上下方向の調整
横位置にキャップがついているので廻して外します。するとこんな感じのナットがありますのでこれを緩めます。
上下方向の調整はこれだけです。カンタンですね。
左右方向の調整
左右方向はちょっと煩雑です。
まず、六角レンチを使ってネジと底部(左下の部品)、リングを外します。底部はマイナスドライバーなどで軽くこじると外れます。
そうすると、こんな感じになるので、4か所のネジをプラスの精密ドライバーで外します。
4本のネジを外し、黒いカバーを外すとナットが出てきました。これを緩めることで調整します。
ここで、上下方向、左右方向共になのですが、ナットを緩めるのはほんの少しだけで大丈夫です。緩めすぎると今度はユルユルになってしまいますのでほんの微調整程度で。
外した部品を全て組み直したら調整完了!なのですが、そう簡単には終わりませんでした…
装着するのはソニーのCLM-V55なのですが、なんとモニターホルダーマウントのネジを最後まで締めてもモニタ本体との間に隙間が…
モニタ本体側のネジ穴の深さが浅いために、固定できないのです…(*´Д`)
そこで、何かいいものはないものかと探して出てきたゴムワッシャーを間に噛ませて装着!
ようやくキッチリと固定できるようになりました!
こうしたパーツの多くは、買ったそのままの状態では自分の撮影スタイルに合わないこともままあります。
微調整や工夫を丁寧にすることで、現場でその真価を発揮してくれるようになります(#^^#)
めでたしめでたし♪
※追記
弊社には前出のモニター、CLM-V55が2つあり、まさかと思いつつもう一つの方に付けてみました。
すると…
ゴムワッシャーなしでピッタリと固定することができました(#^^#)
大手メーカーの商品でも、個体差ってあるんですね…